『生還者』

下村敦史さんの『生還者』を読みました。
主人公は兄を山で亡くした男性です。
兄の婚約者を山で亡くしてから山登りは止めたはずなのに何故遭難したのか。
生き残った2人の異なる証言と、婚約者が亡くなった遭難事故の謎がポイントです。
山登りの楽しさを兄と彼女から教えてもらい、ひそかに彼女に片思い。
彼女が死んだのは兄のせいだと責めてから4年も没交渉でした。
現在は彼女もいるけれど、亡くなった兄の婚約者への気持ちもある。
そして事件を調べる記者の女性が絡んで、恋愛としてはどう決着つくのかというのも気になりました。
完全に善人などいないと再確認させられたところが印象的です。
あとこの手の小説は”知らない方が良かった”ことが最後にポロッと出てきて複雑な気持ちになります。